地元の大学生から2ヶ月で8名の応募——出雲の飲食店が、届かない求人を「届く求人」に変えた話

 出雲縁結び空港やJR出雲市駅、出雲大社の神門通りで飲食店を展開し、シャトレーゼのフランチャイズも運営するメディアクッキングサービス株式会社様。
長くハローワークと縁故採用に頼ってきた結果、組織は高齢化し、「新しい風が入りにくい」状態に陥っていた。 「体感したものしか信じない」という渡部様が、半信半疑で踏み出したのが、採用媒体「マップジョブ」とInstagramの掛け合わせ、そしてアスタノによる運用の伴走だった。たどり着いたのは、媒体そのものよりも「誰と組むか」という判断軸だった。

事業を伸ばすうえで、採用が一番のテーマ

 ——まず貴社の事業内容と、いまどんな成長フェーズにあるのかを教えてください。

 渡部様:飲食店を3店舗と、シャトレーゼのフランチャイズを1店舗運営しています。飲食は、出雲縁結び空港の中、JR出雲市駅の構内、それと出雲大社の神門通りに1店舗ずつですね。インバウンドの外国人観光客はまだ少なくて、広島の次の候補に選んでいただいたり、東京から一歩足を伸ばして来られたり、という感じです。

——今後の展開はどう考えていますか? 

渡部様:これまで培ってきたノウハウを活かして、別のエリアに出店していくこと。あとはシャトレーゼの流れで、島根や鳥取、山陰の地元の方に喜んでもらえるフランチャイズ事業も視野に入れています。 展開していくとなると、採用はとても重要です。うちはパート・アルバイトさんに頑張ってもらうビジネスなので、その採用はもちろん、次のリーダー層、つまり現場を引っ張ってくれて、会社に近い目線で働いてくれる人の採用にも、これから力を入れないといけないなと思っています。

ハローワークと縁故だけでは、組織は静かに老いていく

 ——観光飲食業ならではの、採用の難しさはありますか? 

渡部様:季節の波が大きいんです。11月や1月は人が不足する。逆に平時は、雇いすぎると今度は大変なことになる。正直、これまで“うまくいった年”はないんですよ。この波をもう少しうまく回せる仕組みは作りたいと、ずっと思っています。

——人材の確保という面では、いかがですか? 

渡部様:私がタッチするまでは、ハローワークか、いわゆる縁故採用しかやっていませんでした。それはそれで良い面もあるんですが、新しい風が入りにくい。組織が硬直化しやすいし、年齢層もどうしても高くなる。 調理ができる人がそもそも多くない中で、ベテランが頑張ってくれているのはありがたいんですが、平均年齢はどんどん上がっていきます。20年選手の店長もいる。だからこそ、次の世代をどう確保するかが課題でした。

——シャトレーゼのほうはいかがですか? 

渡部様:以前は私が付きっきりでないと回らない時期もあったんですが、今は24歳の若い子が中心になって頑張ってくれていて、権限移譲を進めています。うまくいき始めた、という感覚ですね。ただ裏を返せば、彼が抜けたら一から採り直しになる。だから、給料をスキルに応じて上げたり、役職や次のステップを見せたりして、定着の工夫は常に考えています。

「体感したものしか信じない」それでも、なぜ試したのか

——アスタノに最初に相談されたとき、率直にどう感じていましたか? 

渡部様:正直に言うと、警戒していました。世の中に似たようなサービスはたくさんあって、強引に売り込んでくる会社も少なくない。ちょっと身構えてしまったんです。それに私、見たもの・体感したものしか信じないタイプなので、最初は「本当に人が来るのかな」と、半信半疑で試してみました。

媒体を選ぶより前に、越えるべき社内の壁があった

 ——導入にあたって、社内では議論されましたか? 

渡部様:しましたね。論点は、似たようなものがたくさんある中で「なぜそれを選ぶのか」というところと、もう一つ、もっと手前の話で。 私より上の世代は、そもそも“採用にコストをかける”という発想がない方が多いんです。だからまず、そこの認識をすり合わせるところからでした。今は一人採用するのに数万、数十万かかると言われる時代です。こういうところにコストをかけていかないといけないよね、という議論をしました。

県立大学から2ヶ月で8名。今まで会えなかった層に会えた 

——実際に使ってみて、いかがでしたか? 

渡部様:まさに、これまでアプローチできていなかった層に届いている、という実感があります。若い層や、そもそもうちの店を知らなかった人にも届いている。 象徴的だったのが、島根県立大学への学内メールとマップジョブの掛け合わせです。学生のネットワークに流すメールにURLを載せて、応募の際は名前の後ろに「県大」と入れてもらうように設定したんです。そうしたら2ヶ月で8名、アルバイトの応募がありました。

——学生さんに届いた要因は何だと思いますか? 

渡部様:マップジョブで仕事の内容が分かりやすく表示されているのは大きいと思います。学生さんって、何をやらされるのか分からないと不安なので。場所も時期もちょうど良かったというのもありますが、「何の仕事か」がちゃんと見えていたから応募につながった、という手応えはあります。

「すぐ電話、ダメならショートメール」応募は繋がるかで決まる

——応募から面接までの歩留まりは、いかがですか?

渡部様:そこは徹底していて。応募が来たらすぐ電話、繋がらなければショートメール。それでも連絡が取れないのは、3人に1人くらいでしょうか。

——関東だと、応募が来ても面接設定まで進むのは15人に1人、という話も聞きます。

 渡部様:そう考えると、かなり恵まれた数字なのかもしれません。応募の段階で、うち以外にも応募しているんだろうな、というのは反応で見えるんです。だからスピード勝負。良いところに先に手を出す、というのは意識しています。

「お金を払えば人が来る」と思っていた 

——使ってみて、想定と違ったことはありましたか? 

渡部様:一番は、求人媒体に対するイメージそのものが変わったことです。お金を払ってポンと出したら、あとは何もしなくても人が来る、もしくは来ない、ものだと思っていたんですよ。でも、出しっぱなしが一番良くない。 アスタノさんと一緒に出していく中で、ターゲットを設定して、「今は学生じゃなくて主婦さんを狙った文章にしましょう」というように、季節性に合わせてタイムリーに調整していく。手間はかかりますが、一回撒いて終わりのチラシとはまったく違う。日々チューニングして運用していくのが効くんだな、というのは大きな発見でした。

——以前はどんな採用活動を? 

渡部様:自分でポスティングもしていました。学生マンションを調べてチラシを撒く。来ることは来るんですが、とにかくしんどくて。その労力が減ったのも、振り返ると大きな変化でしたね。

似たサービスは山ほどある。それでもアスタノを選んだ理由とは

——たくさんのサービスがある中で、何が決め手になったと思いますか? 

渡部様:結局は、採用にコストをかけること。そして、誰と組むかを考えることだと思っています。媒体単位で「どの媒体がいいか」と考えるよりも、いろんな情報をくれて、一緒に考えてくれる会社と組む。伴走者選び、と言いますか。 実はうちはグループで広告代理店も持っていて、デザインは社内でやれるんです。それでも、戦略を立てて、ターゲットを決めて、運用まで一緒に走ってくれるところには価値を感じる。そこが正直、メインなんじゃないかと思うくらいです。

——提案が多いと「大変」と感じる経営者もいますが。

渡部様:いますね。「分かった分かった、もう任せるから」という人。でも私は逆で、成果が出るか分からないフェーズでは、自分も関わって議論したいタイプなんです。たぶんレアですよね。「求人票ください、はい終わり」という代理店も多い中で、戦略から運用まで伴走してくれるかどうか。そこが一番の違いだと感じています。

「欲しい人は、先に取られる」同じ悩みの経営者へ


渡部一平様 / メディアクッキングサービス株式会社 〔常務取締役〕

——今後、採用活動をどう広げていきたいですか? 

渡部様:Instagramに限らず、いろんなチャネルとの掛け合わせの「受け皿」として、マップジョブを活かしていきたいです。広告でもいいし、学内メールのような限定的なやり方でもいい。全部ひっくるめて受け止めてくれる、という感覚があるので。

——最後に、島根で採用に悩む経営者の方へメッセージをお願いします。 

渡部様:店舗ビジネスの仲間には、困っている人が多い。中には諦めてしまっている人もいます。だからこそ伝えたいのは、まず採用にコストをかけることを真剣に考えましょう、ということ。そして、欲しい層は先に取られてしまうということ。 あとは、媒体を選ぶより「誰と伴走するか」を考えてほしい。オンラインだけじゃなく、対面で会えることも、私は大きいと思っています。ぜひ一度、チャレンジしてみてほしいですね。


【企業情報】
メディアクッキングサービス株式会社
(観光飲食業/シャトレーゼ フランチャイズ) 出雲縁結び空港・JR出雲市駅・出雲大社神門通りに飲食3店舗、シャトレーゼ フランチャイズ1店舗 
常務取締役:渡部 一平様 
コーポレートサイト:https://cooking.media-network.co.jp/

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